こんにちは、外国人兼業ブロガーの『Ioviv』です。
日本で生活している外国人は永住権がないけど、家が欲しいという方がたくさんいると思います。
しかし、ほとんどの金融機関に関して、永住権がなければ、住宅ローンが使えないのが現状です。
不動産業の従事者として、永住権ない顧客からの問い合わせが多く、各銀行の担当とのヒアリング情報及び過去の成功事例をまとめた情報を記事にしていきます。
永住権がなくても使える住宅ローンについて
まず、都市銀行と言われる三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行について、りそな銀行以外に他の3行が永住権がない外国人でも利用可能です。
ただし、銀行ごとに様々な条件があり、それぞれをクリアしなければなりません。
三井住友銀行について永住権がなくても、住宅ローンを借入できる可能性があります。しかも、条件次第ですが、物件全額+諸費用迄出る可能性があります。
まず、必須条件として既婚者であること(相手は日本人でも外国人でも構いません。)海外扶養2名以内であること。
必須条件をクリアすれば、以下の条件を3つ満たせば、日本人及び永住権所有者と同じ条件で審査できます。全額ローンの可能性があります。
・5年以上日本滞在
・5年間ビザを所有している
・3年以上勤務(申込時点の勤務先)
・3年以上同住所居住(申込時点の住所)
全ての用件について、必ず申込時点の状態になります。例えば1年前に転職したけど、前職場で4年間努めた場合だとダメです。全て申込時点の状態で判断します。
金利について 実際に承認になったケースからみると0.625~0.725%が一番多い印象です。
稀に0.525%のケースもありますが、属性がよく、2割以上の自己資金を入れると最優遇金利を受けやすくなります。
三井住友銀行は2020年4月1日から永住権なしの外国人について優遇金利改悪したそうです。実行金利1.5%前後になります。
但し、公式発表ではなく、知り合いの融資担当からのヒアリングでした。
三菱UFJ銀行について、独身でも申込可能という点が三井住友銀行より一番のメリットです。デメリットはいくら年収が高くても、勤務先が大手でも、少なくても20%以上の自己資金が必要になります。
必須条件:物件価格20%+諸費用分自己資金
他の審査基準について、三井住友銀行と同じような感覚ですが、以下の条件2つ以上クリアすれば、相談してみる価値があります。
5年以上日本滞在
3年か5年間ビザを所有している。
3年以上勤務(申込時点の勤務先)
3年以上同住所居住(申込時点の住所)
実際に承認になったケースからみると0.625~0.825%が一番多い印象です。
みずほ銀行について、基本的に永住権なしだと使えません。しかし、永住権申請中であれば、利用できる可能性があります。
明確な基準を設けていませんが、窓口で確認した情報だと安定した収入のあるサラリーマンで現在永住権申請中の証明があれば、受付可能です。
永住権申請中を証明するものは入国管理局で永住権申請受領後にパスポートに貼り付けた紙のコピーで大丈夫です。
実際に承認になったケースからみると0.625~0.825%が一番多い印象です。
最後に年金を支払ってなければ、ほぼ日本全て銀行の住宅ローンが使えません。この点に関して永住権有無関係なく、日本人も同じです。年金の支払いは国民の義務というスタンスですので、銀行の低金利を使いたいなら、国民義務の年金を払うことが前提です。
何人かの個人事業主の外国人の顧客から、将来に日本にいるかどうかも知らないので、年金を払いたくないと言われたことがあります。
まさに銀行が心配しているところですね。ローンを借りたままの状態で母国へ逃げたり、海外へ行ったりすると、銀行のお金が回収できなくなります。
永住権もなく、年金も払ってない方はここまで読んで、結局使えないのかよって文句を言うかもしれません。
ちょっと待ってください。それでも使える銀行があるんです。
中国銀行と交通銀行は外資系のため、日本の年金を払わなくても住宅ローンの借入が可能です。
基本的に年収400万以上であれば、申込可能です。
デメリットについて
日本の銀行より金利が高く、2%~2.5%が多い印象
最大物件価格の80%迄しか融資できません。残りと諸費用部分の自己資金が必要
それでも人によって使う価値があります。
例えば、永住権を取得する前にマイホームを買いたい、
永住権申請迄に数年以上がかかります。その数年間家賃の支払いが〇〇百万円になるでしょう。
さらに永住権を取得すれば、取得後に金利の安い銀行へ乗り換えれば良いです。
永住権取得迄の何年間だけ高い金利を支払うことになりますが、繋ぎの橋として使えば、家賃より絶対お得ですし、早めに理想なマイホームに住めます。
こちらの2行は担当スタットも中国人か中国語が話せる日本人が多いため、中国出身であれば、気軽に相談できます。
つい最近、2020年4月に決済した顧客は金利1.75%でしたが、2回目の利用でだいぶ優遇されました。
私は今永住権を申請中のため、みずほ銀行を使おうかなと悩んでいるところです。
仕事上の関係で三井住友銀行一番よく利用しています。但し、私現在独身のため、現在三井住友が使えません。
すぐ結婚するわけにもいきませんし、そもそも婚約者もいません。(泣く)
さらにコロナショックの影響で恐らく不動産価格が下落する確率が高いと思います。
もうちょっと我慢して、永住権を取得してから安くなったところで買うのが正解ですが、早めにマイホームが欲しいです。
不動産業界で4年働いているにも関わらず、自分の番になると皆様と同じように様々なことを悩みます。
結論
・永住権がなくても住宅ローンが使えます。
・きちんと税金や年金を納めてるサラリーマンなら、都市銀行の低金利住宅ローン
・年金や税金対策をされてる個人事業主なら、中国銀行か交通銀行